はじめに
写真家で、医学生で、趣味プログラマの人間です。
普段はSONYユーザー(α7 Ⅲ)なのですが、ここ数年ずっとサブカメラが欲しくって物色していました。
今回、『小さくて意味のある』カメラが手に入ったので所感を綴ろうと思います。
そのカメラX-E4
はい。Fujifilm X-E4です。
特に断りがない限り、これ以後の写真はX-E4で撮影されてます。
今回の要件は
- ポケットに入ること
- 見た目が可愛く、威圧感がないこと
- 35mm 〜 50mmの画角であること
でした。あくまで仕事などのメインはSONY α7Ⅲで、サブカメラとしての位置づけですね。
この条件で当初
- Fujifilm X100V (もしくは X100F)
- GRⅢx
- CONTAX T2
が候補に上がりました。特にGRは直前まで悩みました。
正直に言うとX-E4は、最初の時点で候補にすら上がってませんでした。
Fujifilmの色味や質感が良いことは、カメラ仲間から聞いていたのでかなり気にはなっていました。
X100シリーズは僕が好きな35mm(換算)という画角もあり、第一候補でした。SNSでもFとVともに絶賛されていましたしね。
しかしここで問題発生。
X100FもVも、僕が想像してたよりかなりチープ感満載。しかもデカイ。これではポケットに入らない。そもそもデザインが気に食わない。
失礼ながら横にあるX-proとデザインを入れ替えてくれよ。とすら思ってしまった。
とのことで、しばらくサブカメラ計画は白紙に。
"意味のある"小さなカメラ
僕は自分がほしい小さなカメラを説明するときに、この「”意味のある”小さなカメラ」という表現を使うようにしています。
X-E4 × Carl Zeiss Planar 50mm F1.4 (C/Y)
極論を言うとLeicaに行き着くと思うのですが、それよりずっと安くていいカメラを探していました。Fujifilm X-E4は「貧乏人のライカ」とも呼ばれているのでこの点ぴったりですね。
大艦巨砲主義的なカメラ・レンズを持ち歩くのに疲れたとき、ポケットにサッと忍ばすことができるカメラ。そんなやつを探していました。
Fujifilmのサイトでなんとなく安めのカメラがないかなぁと探していたときにX-E4に出会いました。ほぼ一目惚れです。
一応スペックも確認。X-Trans4でプロセッサーも最新。フィルムシュミレーションも全部完備。中身だけ見るとほぼほぼX-T4。
実機を見るかどうか悩みましたが、直感を信じて、2日後にはポチっていました。ジャケ買いですね笑
Fujifilmの美学
このX-E4、かなり玄人向けに作られてると思います。
設定自体はそんなに難しくないですが、それ故、初心者はどのダイヤルを回せばいいか面食らうでしょう。
フィルム機の様な、ちょっとした無骨感、不親切さ、高飛車感すら感じます。
それがとてもいい。割り切りが。
早速フィルムシュミレーションを試してみる。
僕のお気に入りは、クラシックネガ。一通り設定を終えたら撮って出しでも「とても好ましい色」を吐き出してくれます。
α7 Ⅲと違って緑とオレンジ(肌色)が気持ちいいですね。RAWでも微調整だけで良さそうです。
この時代に、この大きさ、このスペックでフルフラットボディを出してくれるのは相当思い切ったことをやるなぁと思います。
内部のセンサーやプロセッサーに自身があることの裏付けであると思います。
ようやくFujifilmが自信を持って、このボディサイズ、シェイプでX-E4を世にお披露目できるようになったかと思うと感慨深いです。Fujifilmの美学や余裕を感じさせます。
レンズ
Fujifilmには申し訳ないのですが、しばらくは純正レンズを付けないかもしれません。
今気になってるのは上記の中華レンズですね。
そして現在の黄金の組み合わせは最初の画像でわかるように
X-E4にライツミノルタのM-rokkor 28mm F2.8 (Leica Mマウント)を付けています。
Fujifilmの開発者インタビューでもオールドレンズ遊びに言及していて、元々そういうのが容認されているカメラの気もします。
この組み合わせ、見た目がめちゃくちゃキュート!!
問題は最短撮影距離が0.8mであること。焦点距離が換算42mmであることですね。
気になるところ
当初の要求がすべて満たされレンズも交換できる最高のカメラだと思いますが、少しだけ気になることがあります。
それは何を撮ってもフジフィルムの色味になることです。
「あぁ自分の写真っぽくないなぁ。」
「インスタで流行ってる写真みたいだぁ」
というのが率直な感想です。というか特にRAWを追い込まなくても”写真”っぽくなるのいいですけど、自分の色の余地がないですよね。
Webで色々やってる人間なんで、正直プロダクションとか広告にFujifilmのカメラを使うのは難しいなと感じます。色の癖がやっぱり強い。
自己満足や自給自足の生活(精神的な意味)で使うには最高!なんだけど、ガンガン写真撮りたい!!っていうアグレッシヴな人には向いてないかもなんて。
ポートレートも撮れないこともないです。
うーん、この黒のトーンとかすごいインスタでよく見るやつだぁ・・。
いい写真なんだけど、いい写真なんだけど。似たりよったりになっちゃうのは仕方ないのかな。
まだ手元に来て、1週間なのでもうちょっと追い込んでみますね。
また半年後くらいに経過観察を報告できたら良いな。
TwitterやInstagramなどのSNSに質問してくださっても構いません。
ではバイチャ!よき写真ライフを!!