デジタル庁のサイト公開
9/2現在デジタル庁のサイトが公開されましたね!
やはりデジタル庁だけあって、どの技術を選定したのか、皆さん気になっているこの頃です。
Twitterでは、ソースの文字列からNuxt・Vue・GCP(Google Cloud Platform)を使っていると読んだ方が多かったですが、勘違いですね笑
というわけで個人的な所感を述べていこうかなと思います。
そもそも選定技術は?
そもそもNuxt + Vue + GCPの構成は間違いないのですが、デジタル庁がそれらを積極的に採用したというわけではなさそうです。
というのも、画像のリンク(studio-cms)や構造(h1,h2が欠けている、不自然なメタタグ)など見たら分かりますが、これ、ノーコード系ビルダーのSTUDIOを採用してるんですね!
STUDIOの内部的にNuxt+Vue+GCPが採用しているので、それに惑わされた方も多いんじゃないでしょうか?
ノーコード系ビルダー
僕はWebデザイナー、エンジニアもどき(本職ではない)の端くれとして、ノーコード系ビルダーにはめちゃくちゃ注目しています!!
STUDIOは日本語対応(そもそも日本の会社)なので今回選定されたっぽいですが、機能がかなり充実している他のビルダーもあります。
一番有名なのが、Webflowだと思います。HTMLとCSSが分かれば、かなり細かいところまでセッティングできますし、ソースをダウンロードすることも可能です。英語がメインなので、日本ではいまいち盛り上がってないですが、もし僕がノーコード系でサイト構築するなら真っ先にあげるでしょう。
続いては、日本でも使われてるWixが発表したEditorXです。レスポンシブ対応で、かなり直感的におしゃれなサイトが作れます。またWix CMSなので、元々Wixを使ってた方にはブログも書きやすいのでは。個人的にEditorXはかなり注目していて、どっかの時点で一個ちゃんとしたサイトを作りたいと思っています。(今現在は、英語のみの対応なので苦手な人は厳しいかもですが・・。)
選定技術として適切か
今回思ったのが、正直選定技術としてSTUDIOを選んだのはかなり意味不明もとい不思議というのが率直です。
今どきのWebはCMSを分離してAPIで繋ぐ、そして静的サイト化するJAMstackが流行りです。それはセキュリティや速度に関して有利だからです。
そう考えるとノーコード系ビルダーのSTUDIOを選んだのは、昨今のWebUXの流れの真逆なんですよね。
現実問題、あんなシンプルなサイトなのにPage Speed Insightでは赤スコア、アクセスが多すぎて他のSTUDIOで構築されたサイトがダウンするという悪影響を放っています・・。
そもそもあんなシンプルなサイトなら、テンプレを引用してコード書いたほうがよっぽど自由度高いし、速いと思うんですよね。
多少おバカな人にでも分かるようなCMSを導入したい。英語はアレルギーだから日本語で固められたシステムを使いたい・・。ていうのが今回の思惑じゃないのかなとも思ってしまいます。
ってかあのサイト、動的である意味ないだろ・・。
まとめ
個人的には、Nuxt + Vue + GCPというわりとモダンな構成に喜んだのですが、結局STUDIOという。
いやむしろ逆に考えるとSTUDIOやっぱりスゴイなとも思います。
ただ技術選定で、他に何が上がったのか知りたいくらいです。プロトタイプならいざしらず、コレ本番環境で晒すもんじゃないだろっていうのが率直な感想です。
そもそもnoteで情報発信してる時点でお粗末感はある。悪いことばかりじゃないけど、noteの延長線でこのサイトが来た感じがして、今どきのコバンザメブロガーみたいでみっともないなと・・。(官公庁の仕事じゃねぇ・・。)
データの移行とかできないSTUDIO選んで、もし3年後に陳腐化したらどうすんだろ。それくらい今のWebは速くて、見た目の部分とデータの部分を分けろ!と言われているのに。
まぁあのサイトを実現する最もありふれた方法としては、Gatsby + microCMSとかでよかったんじゃないかな。画像置き場はAWSでもGCPでもなんでもいいけど。
あとは古のHTML手書きでも良かったと思うよホント。デザインはたしかにいいけど、見た目だけのデザインって(機能する)デザインじゃないものね・・。