【構図】ポートレートで極める構図 -明日から人物写真が超絶うまくなる-

私について

大分県在住の医学生
写真とかが好き。ちょこっとWeb系のプログラマ。
なんか色々手広くやってるので、医療系サイト最大手のm3(エムスリー)に紹介されたことも。

地方のフォトコンを含めたら受賞した数が多すぎて忘れるぐらい。とりあえず大分では何回か一位を取ってる。

美少女図鑑2021大分大会メインカメラマンを務めさせていただいて、見事私が撮影した白石花恋さんが全国大会のグランプリに。

といった経歴。最近はポートレートメイン。

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構図の重要性

僕が掲げる写真の三大要素として

  1. 構図

があります。特に構図は写真の上手さが一番濃縮される要素だと思います。

特に屋外ポートレートでは、制限が少ない分、構図でキメなければいけません。

風景写真やスタジオポートレートでは、構図の制限をそれなりに受けますが、屋外のポートレートでは自由な分、構図が命と言っても過言ではありません。

風景写真では如何に絶景のチャンスを捉えるか、スタジオポートレートでは如何にライティングを極めるか。同様に屋外ポートレートでは構図を極める必要があります。

ということで、ポートレートにおける基本的、そして使える構図をちゃちゃっと紹介したいと思います!!

三点分割

基本中の基本、王道中の王道、間違いない、使い勝手抜群。

まず最初に身に付けておきたい構図。

三点分割って何?って方はググってください。iPhoneやカメラの設定で三点分割のグリッドラインを表示することもできます。

だいたい交点に重要なものを置くか、四角の枠内に要素を入れるとまとまりがいいです。ということで写真からみていきましょう。

かんたん公園

非常にシンプルな三分割です。また、前に机があることで立体感が生まれます。

構図解説

解説するとこんな感じ。赤い線が三点分割の線。その中央の枠内に人物を収めることで、整って見えます。

バラ園

こちらは、三点分割とリーディングラインを使っています。

左右に続くトンネルがリーディングライン(視線誘導線)になっていて、消失点に人を配置しています。この消失点に人を置くのも王道中の王道ですので、押さえておくと良いと思います。

解説するとこんな感じ。交点に体の軸を置くことと、縦線と足のラインが合致してるのも構図として意図的にやっています。

別府温泉

続きまして、この写真。非常にシンプルなポートレート。(ちなみにスモークは別府温泉の天然の湯気)

こういったシンプルなポートレートこそ、三点分割でしっかりまとめることが大切です。ピシッとキマるからです。これが斜めになったり、微妙にずれていると気持ちが悪いでしょう。

またシンプルなポートレートの場合は、後ろの要素をボカすことで被写体に注目が行きやすくなります。当たり前ですが、そういった基本テクも押さえていきましょう。

対角線構図

僕が一番多用している構図です。

ポートレート写真と非常に相性がいいです。特にモデルさんの目線で撮影する時に使います。

あじさいポートレート

先程の三点分割と解釈してもいいのですが、僕は対角線構図と思っています。

光の向きに人物が向いてる写真などに使いやすいです。

これも手前のあじさい→人物→後ろのボケの3レイヤー構造。

また目線、顔の向きを光の方向に向いてもらうこともポートレートの基本中の基本です。対角線構図は前向きなイメージを持てるので、明るい雰囲気の写真に使いやすいと思います。

彼岸花ポートレート

こちらは彼岸花のポートレート。左方向からストロボを光らせています

これも光の方向に顔を向いてもらうこと、そしてあおり気味の構図が対角線構図にぴったりです。

そして実は、対角線構図と相性がいいのが黄金長方形(黄金比)です。

これについては後から解説します。

また傘の円形が中央のフレームになることで、安定感が増している構図とも言えるでしょう。

まちなかのポートレート

これもあおり気味の写真。やはり対角線構図が生きてきます。

左下半分に人物を配置することで、後ろのヌケ感が生まれます。

この時こだわったのが、空。スカートのオレンジと空の青色が補色になることを念頭に、あおり気味で空をしっかり写します。

また壁に近づくことで、太陽の光を上手に反射させてレフ板のような拡散光の効果を得ます。

藤の花ポートレート

お次はこちら。横写真でももちろん、構図が使えますよ!

こちらは対角線構図を意識しましたが、解釈的には、日の丸でも三点分割でも可能です。

そして、左からボケ→人物→藤の花となる3レイヤー構造をもたせることで安定感を生んでいます。アンパンマン構図とも言えるでしょう。

その他の構図(十字・日の丸・リーディングライン)

他の構図も紹介したいと思います。

夜のポートレート

まずはベタ中のベタ。日の丸構図。被写体を真ん中に置く構図。

個人的にポートレートでは使いづらいと思っています。縦構図だと三点分割が優先されますし、使い所は横構図で背景と人物がキレイに分離できるときぐらいでしょうか。

僕が日の丸構図を撮るときは、同時に三点分割も意識します。

目線とバストラインをだいたい三点分割のラインに置くと、落ち着きます。

ただし、落ち着きすぎて少々物足りない写真になる可能性もあるので多用はできませんが。。

別府ポートレート

続いては、十字構図。日の丸構図と近いですが、より中心に重心がある写真です。

螺旋階段の縦線を真ん中において、人物を貫くことで、これが十字構図であると主張することができます。

人物を電柱や棒が貫く構図は避けるべきとも言われたりしますが、十字構図が使える場面ではアリかなと僕は思っています。

逆に、真ん中の棒がない&手を伸ばさなかった場合は、三点分割構図になっている可能性が高い写真です。

リーディング、縦線、前ボケの机。これまでの構図のテクニックをフルに使ったかなり高等な構図の写真です。

微妙にずれているので、三点分割でも十字構図でもないことが分かっていただけると思います。

柱の縦線、ソファーの消失点、三点分割の横線

それらがちょうど谷間に向かうように計算された写真です。

またライティングとして、外の光とストロボの光で明暗差をなくす日中シンクロの技術を部屋で使っているという高等テク。

また手前に机を置くことで、ソファとの三角形を形成することで奥行きも表現しています。

番外編(黄金螺旋)

三点分割、対角線構図を多用する自分ですが、この次に紹介するのは黄金螺旋構図。

黄金長方形、もしくは黄金比を意識した構図で、今まで紹介した構図よりも慣れが必要です。

ちなみに僕は特訓して、あらゆるものから黄金比を発見する地味特技を得ました。

僕が撮影するポートレートの3割強がこの黄金螺旋を意識した構図です。

関節や顔の輪郭、建物の一部をこの螺旋上に配置若しくは、エッジに設定することで構図の美しさが極まります。

ダ・ビンチのモナリザで多用されている技ですね。

どう配置するかは好みになりますが、僕は関節部分にパターンが多いです。

その場合、モデルさんに色々お願いして、螺旋上に乗るようにお願いします。

ちなみに螺旋は心眼で捉えます。

この螺旋の有用なところは、モデルさんのポージングを指定しやすい部分です。

もう少し首を曲げて!もっと手を上に!などなど、このラインに沿うだけでそれっぽくなるからです。

終わりに

如何だったでしょうか?

ポートレートは構図が命!だと思いますので、何かの参考になればと思います。

また以前noteに構図の話を書いてるので、もしお時間ある方は見てください〜!

ではでは素敵な写真ライフを!!!

Daichi Nagashima

Daichi Nagashima